キッチン奉仕で大事にしてきたこと

「美味しく」、「楽しく」、「安全に」



これは私と妻がキッチン奉仕をする中で、常に心掛けてきたことです。



主催キャンプの前に、キッチン奉仕者オリエンテーションをします。
その時に、私は奉仕者にこの3つを伝えてきました。


本来の優先準備は、「安全に」、「楽しく」、「美味しく」もしくは
「安全に」、「美味しく」、「楽しく」なのかもしれません。
いずれにせよ、私はキャンプにおいて、これらを大事に、大切にしてきました。


キッチン奉仕は、直接プログラムの表には現れないものです。
お料理を時間に合わして出し、食事の後の食器を片付けるだけのものです。


時間で換算すると約1時間です。
ただそれだけを提供(いわば勝負)する時に、奉仕者同士、更には私達夫婦の内面が現れるのです。
それは互いを思いやることや仕え合うこと、許し合うことと言い換えられます。


私達夫婦はむしろ全然、これらを達成できなかったのが正直なところですし、
時折、互いを攻め合い、
「ボーン!!」とわからん爆弾を炸裂させたたままのことがありました。


すると、それはキッチン奉仕者にストレートに伝わり、そして、利用者、高校生、スタッフにダイレクト伝わるのです。


このような時は、いくら取り繕っても、コントロールできないもので、
表面的に厚化粧しても、化けの皮はいとも簡単に剥がれ落ちました。


そうすると、美味しいはずのお料理も、冷たく硬い、味気の無いものになりました。
私がその不味くなった料理を食べてきたので、一番それを知っています。


なので、キッチンでは、「美味しく」、「楽しく」、「安全に」を確認し合い、大切にしてきました。


私はキッチンで、大声で歌うことがありました。
灼熱の厨房で揚げ物をする時は、テンションがあがって踊りながら絶唱することもありました。
もう抑えることができないのです。
その度に、美しい人にたしなめられるのですが、、
(私が歌うのは歌いたいから、のりで乗り切るため、そして、厨房の雰囲気を大事にしたいからでした。つまりは、その場の雰囲気を明るくし、奉仕は楽しいものだと歌いながらメッセージを発していました。)


国際キャンプの奉仕者などは、私が歌うとつられて一緒に歌いだしてくれました。
だんだんボリュームが上がり、収集がつかなくなることは毎日のようにありました。
誰かに「やかましいわ!!」と突っ込まれても、私達は叫んでいました。


hi-b.a.OBたちは賛美が大好きで、あちらこちらから鼻歌が始まり、やがては賛美の大合唱となりました。
アドリブができる者などは、話した言葉や歌詞から、新たな歌、賛美?、曲が生み出されていきました。それはそれはやかましく、五月蝿く、楽しいものでした。オモロカッたなあ!!



なので、周りのみなにはとても迷惑をかけたと思いますが、ごめんと思いつつ、歌い、調理していました。


ただ、そのような雰囲気が魔法の味付けとして、高校生や奉仕者に届けと願っていました。
美味しかったら、嬉しいな。


私と妻のキャンプ奉仕は、冬キャンプで終了となります。



恐らく、相変わらず雄叫びを上げ、熱唱奉仕となりますが、
「美味しく」、「楽しく」、「安全に」お料理を提供したいと
心から願っています。



料理が祝福一杯になるように、お祈りください。